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2016-04-24

技術者ピアノ調律師インタビュー2008年7月25日(金)

音楽関係でもあらゆる職業がありますが、その中の技術職としての一つ「ピアノ調律師」をご紹介しましょう。

 

昨日、毎回我が家のYAMAHAサイレントアンサンブルピアノの調律をしてくださる、YAMAHAピアノ調律師の方に、調律師についていろいろと伺いました。その概要です。

Q:ピアノ調律師になるにはどうすればよいのですか?

A:調律の専門学校、または音楽大学の調律学科を卒業する、もしくはメーカーの調律要請機関を卒業する、のいずれかです。

Q:ピアノ調律師の適正は何でしょうか?

A:調律の世界は、単にイエス・ノーでかたずけられるものではないので、一概には言えませんが、しいて言えば、集中力と持続力のある人、音に興味と追求心のある人、そして思いやりのある人ではないでしょうか。アップライトピアノなどでは作業をする際に、身長や手の大きさがある程度ないと、立った姿勢で88鍵盤をオクターブで引き続けるのは難しいです。また、チューニングハンマーという道具を使用しますので、握力も必要です。

Q:学校を卒業したあと、どのように仕事に入っていくのですか?

A:楽器メーカーや、調律事務所に調律師として就職するか、ピアノ製造・修理工場に技術者として就職します。

Q:普段気をつけなければいけないことは何ですか?

A:ヘッドフォンの使用は絶対に避けます。そして大音響の中に長時間いないようにします。

Q:1日に何台のピアノ調律が可能ですか?

A:調律の内容にもよりますが、単なる音合わせをするだけで良いものなら4~5台は可能ですが、ご家庭など、じっくり時間をかけて音色まで調整するとなると、1日2件が限度ですね。

Q:調律師としての喜びは何でしょうか?

A:コンサート前のピアノを調律して、そのコンサートが成功した時はもちろん大変嬉しく思います。またご家庭や町のピアノの先生の手助けが出来て、感謝していただいた時にもこの上ない喜びを感じます。

 

ピアノ調律師協会認定の調律師(実務3~5年以上、協会員の推薦必要)は、現在約3000人程だそうです。その他認定以外の方も同じくらいの人数がいるそうです。全国のピアノの数から見れば、圧倒的に足りませんよね。また、ご家庭や公共施設などで、調律もせずにそのまま放ってあるピアノは全体の8割になるそうです。本当にもったいない話ですね。

ピアノ調律とは、

視覚、聴覚、触覚すべてを使い、ピアノの音を正しい音程に調整し、構造を調整し、音色を作る(演奏者の好みやイメージに合った音色にする)ことがおおまかな仕事内容とのことです。また、接客も必要になるので、普段から新聞や本を通じてあらゆる話題に精通していることも必要とのことです。

ピアノによっても、環境によっても、そしてお客様によっても価値観や個性は違うので、あらゆる場合にも適応できる技術t力と柔軟性、経験が必要です。毎回の仕事が「本試験」であり、勉強です。この勉強は引退するまで続くのです。実務経験を毎日積むことでベテラン調律師になっていくのです。間が空いてしまっては音に対する感覚が鈍ってきてしまうので、続けていないといけません。先輩方の仕事ぶりをしっかりと学ぶことも大切です。

ピアノ調律師を長く続けていらっしゃる方は、本当にピアノを愛している人なのでしょう。

そしてピアノの純粋な音(人の性格と同じくピアノによって違う)を愛している人だと思います。ピアノの音も調律後はとても嬉しそうな音に聞こえます。デジタル音とは比べ物にならない音です。

今回は技術者としてのピアノ調律師のお仕事を紹介いたしました。